平成26年5月園だより
新緑も鮮やかに、すっかり春の陽気となりました。泣いてばかりいた新入園児さんも進級した子どもたちも、少しずつ落ち着いて過ごせるようになりました。 
それぞれの年齢の子どもたちは新しい環境のなかで、初めてすることや初めて見るものへの不安と期待が入り混じり、ドキドキ・わくわく・こわごわ・うきうきしています。そうして新しい世界に触れるたびに子どもの心は強くなり、少しずつ子どもなりの社会に出ていく勇気が育っていくようです。
今回は≪保育園≫という施設の特色をご紹介したいと思います。以前、発表された調査で、保育園の活動や遊びについて、とても興味深い内容がありました。簡単にご説明しますと、「運動教室」とか「リズム教室」という風に動きを決めて、次に起こること・することがわかって体を動かすよりも、保育園での戸外遊びのように、異年齢の子どもたちと自由に遊んでいる子のほうが運動能力や判断力が高いということでした。理由としては、とっさの体の動きに対して順応性が高い、自分で考える力・危険回避能力が自然と身につく、などが挙げられます。
運動だけでなく、他の分野でも同じことが言えます。保育園の良さは、日々の生活すべてが学びの場であるということです。0〜3歳までの大事な時期に、型にはめることなく、さまざまな体験や経験を実際に積み重ねていくことで、大きくなってからの視野の広がりや引き出しの多さ、豊かな感性、応用力、臨機応変さにつながるのです。今、重要性が増しているコミュニケーション力、人と関わる力も同じです。子どもたちは毎日成長しており、今この瞬間も、外界からの刺激や人との関わりの中で、少しずつ心や感性、知性を育てています。
子どもたちの瞳がいつも知的好奇心で輝き、そして、子どもたちの心がいつも充実感で満たされるように、私たちも保育の内容をしっかり考えながら取り組み、保護者の皆さんとともに子どもの健やかな成長を支えたいと思いますので、今年度もご協力をよろしくお願いいたします。
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