平成26年2月園だより
保護者の皆様、近隣の皆様には、長い期間、大変ご迷惑をお掛けしましたが、ようやく新しい園舎が完成しました。とは言っても、半分だけの建て替えですので、面積も手狭で少し残念なのですが…。1月園だよりでご案内しましたとおり、旧園舎と新園舎を行き来しながら、子どもたちが新しい環境に自然に馴染んでいくことが出来るようにしたいと思います。これまでの皆様方の温かいご理解とご協力に感謝いたします。ありがとうございました。
8月に木造園舎が解体され、9月から基礎工事が始まりましたが、ほとんど3〜4ヵ月は土台や骨組みづくりばかりで、内装や外回りの工事はほんの1ヵ月足らず。それぞれの専門分野の職人の皆さんが丹精こめて丁寧に作業をしてくださる様子を、ごく間近で見ることができました。そう思っていたら、12月末の新聞に、児童精神科医の佐々木正美先生の「建築は子育てとよく似ている」という話が載っていて、「なるほど」と納得!「しっかりした基礎工事ができてこそしっかりした家が建つように、赤ちゃんの時に愛されている安心感をしっかり持てることが健全に育つために欠かせない土台になる。お母さんに対する十分な依存体験の中で、赤ちゃんはお母さんに対する絶対的な信頼が育ってくる」という内容でした。
親から受けた愛情から、人に対する信頼感が生まれ、他者と関わる力が育ちます。甘えたり、泣いたり、癇癪を起こしたり…、子どもたちは今、基礎となる土台作りの真っ最中。子どもが投げてくる直球や変化球、そのときどきの要求に向き合い、とりあえずは受け止めなければなりません。でも、受け止めはしても、いつも受け容れられる要求ばかりではなく、注意することや叱ることもあるでしょう。そういうときでも、子どもの思いに対して「忙しいから」と応えないのではなく、子どもの気持ちに向き合い、何かしらの返事をしてあげてほしいのです。心の土台を作るほんのひと欠片かもしれませんが、ひとつひとつ土台が埋められていくことで、しっかりした心の基礎ができることを願っています。
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