平成25年12月園だより
日に日に寒くなりますね。早いもので、2013年もあと1ヵ月、新しい園舎・保育棟の完成まで2ヵ月足らずとなりました。改築工事中の手狭な環境にもへこたれず、子どもたちは好奇心旺盛で、元気いっぱい!パワフルに毎日を過ごしています。もともと小さいうちは、いろんなものに興味を持って、なんでも自分でやってみようとします。でも、危ないし、散らかるし、時間がかかるし…。ついつい、「あぁ〜もう!ママがするからいいの!」となってしまうことも多いのではないでしょうか。お母さんとしては悩ましいところですね。
この時期は、子どもの好奇心や興味に大人も同じように向き合い、子どもがしようとすることをそばで見守ることが大切です。そして、じっと見ていて、子どもができないところだけを手伝ってあげるのです。待ちきれずに、「早くしなさい」と急かしたり、代わりにしてしまったり、先回りして全部してあげたりしてしまうと、子どものやる気を失わせてしまいます。また、それが繰り返されると、自分で考えて行動したり、意欲を持って何かをしてみようとはしなくなってしまいます。いわゆる≪指示待ち≫の子どもたちです。時間がないとき、急いでいるときは難しいかもしれませんが、子どもが興味を持って取り組んでいることは、じっと見守ってあげたいものです。
ひとことで≪見守る≫と言っても、いろいろな場面があります。例えば…
*子どもがしようとしていることを、「〜したいのね」と先回りして、してあげるのではなく、自分で言葉にするまで待って、自発的に始められるように見守る。
*子どもが問題を抱えているときに、大人がそれを取り除いてしまうのではなく、自分で解決できるように見守る(アドバイスする・手助けする)。
*時間にゆとりがあるときには、子どもが自分でできることは見守る。頑張って自分でしてみようとチャレンジしたり、練習したりしていることを認めてあげる。

などです。ここでのポイントは、子どもが迷ったり、自信をなくしたり、「ちょっとだけ手伝ってほしいな」と振り返ったときに、「頑張ってるね。ずっと見てたよ」と大人がちゃんと見守っている、ということです。
子どもには、それぞれの年齢で学ぶべきことがあります。発達には順序があり、年齢より早目にさせようとして、発達段階をとばしたり、順序を考えずにさせてしまうと、行く行くは後戻りをしたり、段階を追っていないのでうまく進めずに足踏みをしたりするものです。子どもには、してあげることよりも、することを見守ることのほうが大切なのです。子どもたちに我慢することを学んでもらう前に、まず私たち大人のほうが子どもたちから我慢を教えられそうですね。そうして子どもに教わりながら、だんだんおとうさん・おかあさんになっていくのかもしれません。
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